「楽天が日本一になってから、何年たったかなぁ・・・あの時の田中将大はすごかったよな。もうメジャーに行っちゃったけど。その抜けた穴は正直言って大きいし、ここ3年は全て5位以下だもんなぁ・・・則本はその穴を防いでいるかなぁ?結構、隙間があるんじゃないの?」
はい、田中将大が抜けた穴は大きいです。
穴の大きさは、東京ドーム1つ分あるかもしれません、楽天なのに(笑)
「だよね?やっぱりさ、則本に『田中のように頑張れよ!』って願うのは、酷な話なのかね?」
いえいえ!決してそんなことはないですよ!
則本の良さは、田中と比較しないと分らない訳では無いですから、ちゃんと則本単体を見て欲しいですね。
しかし、「田中と比較したい!」という気持ちは非常にわかります。
「則本は田中の後継者」と、テレビやネットで言われていましたからね。
でも、瓜二つのクローン人間では無い訳ですから、成績まで似ることは出来ませんよね(笑)
則本の成績は悪くない、むしろ良いレベルです。
「どこがいいんだよ。WBCの時に結構打たれてたぞ!ちゃんと見てんのか!?」
もう・・・WBCでしか評価しないことが、ちゃんと見てないって証拠になりますよ!
そんなWBCしか見てない方も納得行くと思われる、則本の成績を一緒に見てみましょう!
目次
楽天則本のデビュー当時からこれまでの成績
デビューしてから4年連続「2ケタ勝利」している則本の成績が悪い訳がない!
平均防御率も「3.03」ですから、楽天の梨田監督より厳しい私の査定からすれば合格ですよ。
あとですね、注目すべき所は「奪三振」です。
2014年~2016年の3年間で「最多奪三振」をパ・リーグで3年連続とっています。
現代の先発ピッチャーからみたら、則本はストレートで三振を取れる数少ない人材です。
もちろん、変化球も強いですし「七色のスライダー」なんて持ってたりしますから、もう「完全無欠のエースじゃん!」って思ったりしますよね?
・・・しかし、よく見てみると、結構負けているんですよね。
2014年~2016年の3年間は「2ケタ敗戦」ですから。
5点取られたら、楽天が6点取る、4点の場合もある。
みたいな試合が結構あったような気がします。
やはり「11勝11敗」の成績では「完全無欠のエースじゃん!」っては思えないですよね。
「ストレートで三振を取れる」とは言いましたが、その反面、打たれるんですよね。
要は「三振」か「ホームラン」か・・・
私から見て、楽天の則本は三振をとりに行き過ぎてるんじゃないかというふうに見えてしかたありません。
「ホームラン」というリスクを背負ってまでも、三振を狙いにいく必要はないのです。
打たせてとるピッチングを織り交ぜていくと、もう少し安定するのではないかと思います。
安定と言えば、やはり楽天の投手で連想されるのはメジャーリーガーの田中将大ですよね!
では、楽天在籍時の最終シーズン、記録に残る安定感を発揮した田中将大と比較してみましょう。
楽天則本の成績は楽天時代の田中将大と比べてどうだったんだろう?
言わずもがな、田中の方が上です。
則本の全てが劣っているのか?
いえ、決してそんなことはありません!
田中は「最多奪三振」を実は1度しか達成しておらず、3度も達成している則本が三振をいっぱい取れることになります!
しかし、ここもよく見ると、田中はどんな強打者に対しても三振を取れる球種を持っていますが、則本は並の打者に対しての球種しか持っていないと思います。
田中にはSFF(スプリット・フィンガー・ファスト・ボール)という、ストレートのようなスピードでフォークのように変化するボールがあります。
則本にはそういった決め球はありませんし、田中と比べると変化が甘い球ばかりです。
それが「24勝0敗」「11勝11敗」の違いなんですよね、厳しいようですが。
しかし、これはもう「超高水準」の話で、則本が田中より劣っているから使えません、ではなく、田中と比較してしまうから、ダメに見えてしまうという単純な話なんですよね・・・
他チームの投手だって、田中より優っている選手はいないと思います。
大谷だって、変化球の使い分けという点で見るとまだ劣っているかなーって感じです。
偉大な田中将大との比較には負けてしまいましたが、チームに対しては「負け」ばかり提供していないはずなので、チームに対する貢献度を見てみましょう!
楽天則本が勝率にどれだけ貢献しているのか?
去年(2016年)の話ですが、チーム内では1番の勝ち頭です!
でも同じく負けています・・・「11勝11敗」(涙)
これは、全て則本が悪い訳ではなく、チーム状態も影響しているんですね。
田中将大が抜けてからの3年間「6位」「6位」「5位」という、くらーいトンネルに入ってしまいました。
そんな状態では則本も「暗中模索」になってしまい、もしかしたら・・・
「どうせ、チーム勝てねーんだからぁ、俺の好きなように投げさせろよ!!」
とワンマン状態になり、ストレートを狙い打ちされてしまっているのではないだろうかと心配になってしまいます(汗)
「打者も打ってくれよ!」
「他のピッチャーも頑張れよ!」
「負けばっかりだから、松井祐樹を抑えで使えないよ!」
というね、悲しい状況なんです(涙)
田中の力が偉大だったからこそ、その期待が則本に覆いかぶさり、則本本人も思うようにピッチング出来ていない部分もあるかもしれません。
チーム全体が頑張れば、則本も結果を出すはずです。
実際に田中がいた最終年は「15勝8敗」ですから、大丈夫です!
則本ばかり働かせている楽天ですが、ちゃんと見合った年俸を提示しているのでしょうか?
楽天則本の年俸は成績に見合った額として妥当なのか?
こんなに貰っているんだ・・・意外だなぁ・・・
2017年度の年俸は「約2憶円」
田中将大と同じスピードで、金額が増えていますね。
球団側の意図はこうでしょうね。
「則本までメジャーに行かれたら(時期尚早だけど)ピッチャー陣が成り立たなくなってしまう。」
「ここは評価出来るところは、年俸に反映させてなんとか球団に留めさせよう!」
という感じですかね。
私が球団コミッショナーだったら絶対こう考えますね(笑)
しかし、これではちょっと甘いですよね(笑)
なにもまだ「メジャーにいきてぇなぁ」なんて言ってないんですから、金で釣る必要は無いんです。
勝率5割だったら、現状維持(1憶5000万)でよくて、もっと言うと「1憶」でもいいと思います。
「最多奪三振」を評価するのは結構ですけど、その反面、ホームランを打たれてますからねぇ。
デビュー当時の「15勝8敗」のような成績をコンスタントに残せていけたら、バンバン年俸を上げてもいいんですけどね。
チーム状況も暗いので、結果を出すのはなかなか難しいですが、結果が出るまでは球団側もあまり年俸を上げすぎないようにしてほしいですね。
最後に、もっともっと結果を出して欲しい則本へ、私からエールを送りたいと思います!
楽天則本の今後の活躍に期待!
「なにからなにまで、田中将大のようにならなくてもいいが、田中将大が持っているような決め球を作ってくれ!!!」
これが則本に送る私からのエールです!
則本は速球派のピッチャーです。
そういったピッチャーがSFFのような決め球を持つと、ストレートも生きてきますし、三振も今以上に伸びてきます。
微妙な変化の7種類のスライダーには、正直目をつぶって、バシっと落ちて曲がる、変化球を1つでもいいので、持って欲しいです!
ストレートの割合が多くなると並の打者には通用しますが、強打者には、バチーンとスタンドに持っていかれる可能性が高いので、変化球の割合を高くして欲しいです。
もしかしたら、すでに実践しているかもしれません。
実践していて、結果が出ていないのであれば、やっぱり変化球の質が今一つなんですよ。
変化球研究部の部長の私が言うのですから、間違いありません!
あとは、基本的なことですが、球が高めに浮きやすい感じなので、低め低めをイメージして、ストレートを投げるとキレが増すのではないでしょうか?
「田中先輩の後釜は俺が担う!」
なんて思っているかもしれませんが、その辺は肩の力を抜いて、楽天のエースとして頑張って頂ければ全然問題ありません。
これからも力まず、もっともっと上を目指してがんばってください!!!
まとめ
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
メジャーリーガー田中将大と比較すると、どうしても見劣りしてしまう則本ですが、それは、どのピッチャーにも言えることなので、気にしないでほしいです。
だったら、比較するな、って話なんですが(笑)
楽天自体が良くないので、その中で「田中のように、ダルビッシュのように、大谷のように・・・」みたいこと言うのは酷な話ですよね。
逆に言えば、そんなに良くないチーム状況の中では十分に結果は出しているんですよ!
点数で言うと68点ぐらいですが・・・(汗)
80点とる為には、私の提案したことを実践していただければ、大丈夫なはずです!
楽天を引っ張っていく重要な人材なので、ストレートのようにビュンビュン勝ちに導いて頂ければ、幸いです。
楽天則本選手の活躍を心から応援しております!