秋の味覚の一つと言えば松茸と言われがちですが、しいたけも立派な味覚の一つなのです!

しかし、味覚の一つと言われつつも、しいたけは色んな料理に入っていたりするので、なんとなく食べている人が多いんじゃないのかなーと思っています。

意識されずに多くの人に食べられているからこそ、しいたけの名声はキノコ界でトップレベルだという証拠なのです!

そんな「king of kinoko」であるしいたけに、もう少し注目してほしいという私からのお願いを聞いて欲しいのです!

「ええぇ?しいたけぇぇ?よせ鍋とかに入っていても誰も食わねーし、俺はきのこの山よりたけのこの里の方が好きだしなぁ。」

こういう(色々と)厳しいご意見を下さる方もいますが、そこまで言うのであれば私が全身全霊を込めて、しいたけの魅力をたけのこ里を超える勢いでお伝えしていきますよ!!

とりあえず、しいたけを含むキノコは旬や時期が大切ですから、まずはその辺から話していきます!

実は・・・しいたけの旬の時期は秋だけじゃなかったんです!!

しいたけの旬の時期は本当に秋だけなのか!?

工夫を凝らせば年中収穫が出来るしいたけ!

でも、旬の時期に採ったしいたけの方がうまいと思います!

そんなしいたけが何時採れるのか見ていきましょうか。

春の時期のしいたけも美味しい!

3月から5月の時期のしいたけは味が良いのです!

しいたけの旬の時期は「秋だけ」だと思っている方には朗報ですが、春にもデリシャスなしいたけを食べることが出来ます!

「原木栽培」と呼ばれる方法で栽培しており、クヌギ、ブナなどにしいたけの菌を打ち込んで、自然に育てる方法です。

森の中で栽培することが多いので、鹿や虫などに食べられてしまうことがありますが、動物や虫が食べるということは「しいたけはうまい」ということになると思いますので、しいたけは美味しいのです!

しかも、春の時期のしいたけは冬の寒い季節を越してきた苦労人ばかりなので、実がしっかりとしていて、いつものしいたけより「良い味」なのです!

春先のしいたけは素焼きやバター炒めなどの、しいたけの味をあまり邪魔しない料理が適していると思います。

年中しいたけが食べられるのはハウス栽培のおかげ!

菌床栽培(きんしょうさいばい)の力は絶大だ!!

キノコ好きのあなたならご存知だと思いますが、しいたけって年中スーパーとかで売っていきますよね?

「んじゃ、しいたけの旬とか嘘じゃね?毎日が旬じゃね??」

と疑問に思うキノコボーイの為に私が解説しますが、実は「菌床栽培」という画期的なしいたけの栽培方法が確立されているのです!

しいたけの菌床栽培を行うことにより、自然で栽培するより2倍から4倍の収穫量が見込めるので、春夏秋冬しいたけの供給を行うことが出来ます!

また、菌床栽培はビニールハウスなどの室内で行うことが多いので、害虫にやられることも少なく、原木栽培よりも安定した栽培量が見込めるのです!

・・・しかし、肝心のしいたけの味は原木栽培より劣ると言われているので、しいたけの味を追求するのであれば、旬の時期の原木栽培しいたけを狙うべきですね。

やっぱり秋のしいたけは美味しい!

9月から11月の時期のしいたけは味が良いのです!

やっぱりね、秋と言ったら松茸よりしいたけなんじゃないですか?

正直いって松茸は「永谷園のお吸い物」で十分だと私は思っているので、完全にしいたけ派なんですね(金欠も理由に含む)

んで、秋のしいたけは春と同じように原木栽培をしていますから、美味しいのはもちろんですが、特に「香り」が強いしいたけとなっているのです!

秋と言えば、香り豊かな季節じゃないですか?

しいたけだって頑張っていい香りを我々に運んでいる訳ですから、素焼きで食べるのはもちろん、てんぷら、酒蒸し、鍋の具材、炊き込みご飯など、色んな料理にぶち込んで食べて欲しいと思います!

しいたけの旬の時期を見てきましたが、春と秋のしいたけは美味であり、菌床栽培による安定した供給も魅力的ということですね。

しいたけの美味しい時期が分かったところで、今度はより美味なしいたけをゲットする為の「見分け方」に注目していきますよ!

しいたけの旬の時期も考慮しつつ、見分け方を極めましょう!

しいたけ 旬 時期

美味しいしいたけを食べるにはまずは見分け方に注目するべき!!

3つのポイントを見極めれば、美味しいしいたけを口に運ぶ確率はグンっと上がります!

どれも簡単な事なんで、すぐに覚えてすぐに美味しいしいたけを探しにいってください!!

しいたけのかさを見極める!

かさの開き過ぎは鮮度が悪い証拠!

しいたけのかさが「ある程度丸まっているもの」が美味しいしいたけです!

しいたけの旬の時期(春、秋)に、かさがハッキリと開いているしいたけが店に置いてあったら「在庫処分」の可能性が高いので買うのはやめましょう。

旬の時期はかさの状態が良好なしいたけが多いはずなので、旬のモノをケチっている店からはしいたけは買わない方がいいですよ!

しいたけの厚みを見極める!

分厚いしいたけは美味しさが凝縮されている!

しいたけの厚みが「分厚いもの」が美味しいしいたけです!

特に春先のしいたけは、冬を越した屈強な奴なので肉厚なモノが多いのです!

なので、春先に肉厚のしいたけを置いていない店は「星2.0(アマゾン感覚)」程度の質なので、見切りをつける必要がありますよ!

しいたけの軸を見極める!

あまり食べない部分ですが、見分け方においては重要な部分なのです!

しいたけの軸(茎)の部分が「短くて太いもの」が美味しいしいたけの証拠です!

軸が短くて太いものは適切な気温で育ったと言われているので、丁寧に育てられたかわいいしいたけなのです(かわいいは正義)

また、旬の時期以外に見ることが出来たら「丁寧な菌床栽培」で育てられたしいたけということになりますので、優秀なしいたけ栽培おじさんのしいたけと言うことで問題ありません。

しいたけの軸の部分ってついつい捨ててしまいがちですが、ちゃんと調理すれば食べられるので、細かく切って肉団子やみそ汁などの具にしてしまいましょう!

しいたけの見分け方をお伝えしましたが「丸いかさ」「肉厚」「短小軸」の3ワードを覚えれば、楽しくて美味しいしいたけ探しの毎日が始まるはずです!

次はちょっと視点を変えて、干ししいたけについて見ていきましょうか。

干ししいたけもおいしいんで、とりあえず期待してください(願)

干ししいたけの種類は色々あるが生しいたけには存在しないのか!?

しいたけの収穫時期によって、しいたけの名前が変わってくる!!

しかも生しいたけではなく、干ししいたけだけに与えられた特権!

生しいたけには品種などの区別が無いのです!!!

干ししいたけは収穫時期によって色々な呼ばれ方をしています!

ただ、栽培方法は全て同じなので、あくまでも「収穫時期」だけが違う干ししいたけということになります。

とりあえず、どんな干ししいたけがあるのかチェックしてみましょう!

冬に収穫する干ししいたけは冬菇(どんこ)

肉厚の干ししいたけはいい出汁が取れます!

どんこの収穫時期は1月から2月となっており、お値段も結構高めです。

もちろん干ししいたけなので、焼いて食べてもそれほど美味しくありません(汗)

干ししいたけは水に浸してしっかりと出汁を取って、鍋の出汁や炊き込みご飯の出汁などに使ってみましょう。

昆布出汁との組み合わせは最強ですよ!

冬菇中の冬菇!天白冬菇(てんぱくどんこ)

どんこの中でも更に高級品なのが天白どんこ!

天白どんこは、どんこの収穫量の「1%以下」と言われており「最高級品のしいたけ」と位置付けられています。

Amazon調べですが200g、約7500円で販売されているので、どんこの約2.5倍以上の値段となっています!!(どんこは200gで約3000円)

私のような貧乏人には、干ししいたけのどんこシリーズを手に入れるのは至難の業なので、次に紹介する手頃な干ししいたけで我慢します・・・(泣)

秋の干ししいたけは香信(こうしん)

日常的に使う干ししいたけは香信で決まり!

香信は、秋ごろに収穫された「かさがほとんど開いた」干ししいたけであり、どんこと比べると味も風味も劣ってしまいます・・・

だからといって不味い干ししいたけでは無く、出汁を取るのはもちろん、水で戻して煮物にしたりみそ汁の具にしたりなど用途は沢山あります。

また、お値段もAmazon調べだと100g、500円から1000円で買えるので「はじめての干ししいたけ」には凄く適していると私は思っています!

ちなみに香信を鍋に入れて、豚肉とキャベツで長時間煮ると、凄く美味しいヘルシーしいたけ鍋が出来ますよ!(仕上げにごま油とラー油をかけると更に良し)

目線を変えて干ししいたけに触れてみましたが、生しいたけより高いんですよね!!

まあ、色々と手間がかかっているから高いんだとは思いますが、生きているうちに天白どんこの出汁を飲んでみたいもんですね・・・

ここで再び生しいたけの話題に戻しますが、今度は栄養に注目して見ましょう。

接客業などのストレスが溜まりやすい職種についているあなたには朗報です!!

・・・実は、しいたけはストレス解消の味方だったのです!!

しいたけ 旬 時期

しいたけの栄養を見てストレスの溜まりにくい日々を目指そう!

しいたけに含まれる「エリタデニン」がストレス社会からあなたを救う!

しいたけには「エリタデニン」というほとんど聞いたことがない成分が含まれています。

エリタデニンの効果は「血の中のコレステロール量を低下させる作用」がありますので、動脈硬化や脳卒中などの大病を防ぐことが期待できるのです!

要は、しいたけを食べると血の流れが良くなるということなので「変なお客の相手で心身共にボロボロ」「クレーマーの相手でストレスがマックス」などの緊急時にはしいたけを食べるのがいいのです!

ただ、イライラした状態で「あ~しいたけ食いてぇなぁ~」という考えは難しいので、酒のつまみに「しいたけの素焼き」や「しいたけのバター炒め」などを食べると、ストレスに効果的です!(お酒は適量で)

また、常にスーパーに置いてある優秀なキノコなので、しいたけの旬である春、秋以外でもしいたけによるストレス軽減作戦は実行出来るということになりますね!!

そして旬の時期には、しいたけの美味しさを噛みしめながらストレスフリーを目指せます!

ストレスで脱毛が増えた方にはしいたけを沢山食べることをお勧めします!

ただ、気を付けて欲しいのは、調子に乗って「山に生えているしいたけの方が育毛に効くだろ?」と勘違いしてしまい、毒キノコを食べないようにして欲しいんですよね。

・・・そうです、しいたけは毒キノコの「ツキヨタケ」に似ているのです!

警告!しいたけと似ているツキヨタケを食べてはいけない!!

しいたけと間違えて食べて死ぬわけにはいかない!!

ツキヨタケとは、しいたけと同じようにブナの木に生えることが多く、まれに「あ、自然に生えているしいたけだ。採って帰ろ~♪」という人がいるみたいなんですね。

そして、しいたけと間違って採ってきたツキヨタケを食べてしまうと「下痢、嘔吐、腹痛、幻覚、けいれん、脱水」などを引き起こし、最悪「死亡」してしまうのです・・・

んで、ツキヨタケを取らない方法ですが、

「自然に生えているしいたけを期待しないこと!」

に尽きると私は思います!

しかも自然に生えているしいたけなんてかさが開きっぱなしで、パサパサしてて美味しくないと思いますので、しいたけ栽培おじさんが手塩に育てたしいたけを購入するのがベストです。

ツキヨタケは夏の終わりから秋ごろに生え始めるので、しいたけの旬である秋と被っていますけど、とにかく山に行って「キノコ狩り」をしなければ問題ありませんね。

毒キノコの種類はこんなに沢山!症状や成分と写真で見る毒キノコの脅威!

ただ、原木栽培を行っていると、しいたけに混ざってツキヨタケが生えてくるパターンもあるらしいので、収穫時にしいたけとツキヨタケが混ざってしまい、何かの拍子で食べてしまうことも考えられますね・・・(怖)

まあ、そこはしいたけ栽培おじさんを信用しましょう!!

しいたけ 旬 時期

しいたけ(椎茸)の旬の時期は?栄養や美味しいしいたけの見分け方はコレ!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

しいたけを色んな視点で見てきましたが、旬の時期は春と秋でありますが、生産者さんの努力によって1年中食べられるキノコということがわかりましたよね。

もちろん、旬の時期に食べるしいたけの方が美味しいですが、普段から食べられるしいたけにはストレスを軽減させる成分が入っているので、イライラを改善したい人には朗報でしたね(汗)

なんとなく食べていたしいたけでしたが、あなたが思っていた以上に奥深くて、そして美味しそうということは伝わったはずなので、明日からしいたけ嫌いの人にしいたけの魅力をガッツリと伝えてあげてください!

しいたけを通して、新たなご縁が生まれるかもしれませんよ!!