「いやーやっぱりイチローだよ、イチロー。足も速いし、バントもうまいし、守備範囲も広いし、全ポジションイチローにやってもらった方が侍ジャパンより強いよな!」

まぁ、そうなんですが、現実的に不可能な話なんで、夢の話はまたあとにしましょう(笑)

足が速い選手と言えば「イチロー」と言ってしまうのが「世の常」であり、確かにイチローは足が凄く速いです。

しかし、プロ野球にはイチローに負けず劣らずの「最速」の足を持つ選手がいることはご存知でしょうか?

「え、いるの?イチローより足の速い選手なんているの?・・・あ、わかった!盗塁王の『福本豊』だろ!あの選手は盗塁が上手いだけで、足はそんなに速くないから却下だな!」

いいえ、違います、福本豊ではありません!!

プロ野球で「純粋に足」が速い選手を私は知っているのですよ!!

多分、最速の男を知っている野球ファンは少ないと思います(笑)

ここまで言っておいて「実はイチローでした(笑)」みたいなオチは無いので、安心してください!!

では、プロ野球最速の足を持つ男を紹介しますので、一緒に見ていきましょうか!

プロ野球で最速の足を持つ男はズバリ!飯島秀雄だ!

元100メートル走日本記録保持者は、プロ野球でどうなった!?

「飯島秀雄」と聞いて「?」となってしまうそこの野球ファンのあなた!!

私も最初に飯島秀雄を聞いたときは「?」となってしまいました・・・(笑)

では疑問を解消する為に、飯島秀雄について簡単にご説明しますね。

飯島は元々陸上の選手であり、1960年代の「100メートル走日本記録保持者」でタイムは「10.1秒」を記録していました。

そんな飯島ですが「足を生かした仕事がしたい」ということで、色々とコネを使いプロ野球のロッテに入団することになりました(汗)

飯島は「世界初の代走専門選手」として話題を呼び、当時ガラガラだったロッテの球場に人を寄せ集めました。

結果、プロ3年間の成績は「23盗塁、17盗塁失敗」と期待にこたえた成績ではありませんでした・・・(泣)

確かに成績はダメでしたが「足が速いだけでプロ野球に入団出来る」ことが「最速の証」ではないでしょうか!?

普通、プロ野球に進むのであれば「走功守」全てがプロレベルまで揃っていないと、使いモノにならないですよね。

ところが飯島の場合「走は100、あとは0」という超極端選手ですから、足りない部分は足で補うということなので「プロ野球最速の選手」で問題無いんじゃないでしょうか?

本来であれば飯島には数年間、野球と盗塁の勉強をしてから入団するべきだったのですが、ロッテが「客寄せパンダ」として扱ってしまったので、成績が振るわなかったのだと私は思います。

プロ野球 最速 足

プロ野球で最速の足を持つ男はランニングホームランを余裕でこなす!

ボールがスタンドに入らなければ、自らが足を使ってホームインすれば全て良し!

そんな、己の足で解決してしまうプロは

  • メジャーでも達成!!松井稼頭央
  • 満塁でランニングホームラン!!ウィリー・デービス

の2人になります。

まずは、松井稼頭央のランニングホームランから見ていきましょう!

メジャーでも達成!!松井稼頭央

日本人メジャーリーガー初を達成します!

松井稼頭央といえば、西武でプロ野球デビューし「走攻守」全てが揃った選手として、非常に評価の高い選手でした。

満を持して臨んだメジャーへの挑戦でしたが、野球ファンが望んでいたような結果は出せませんでした・・・

そんな中、2006年の4月20日のニューヨーク・メッツ対サンディエゴ・パドレスの試合で、メッツの松井が第1打席で「ランニングホームラン」を放ちます。

まさか、これがメジャーでの「日本人選手初のランニングホームラン」になるとは松井本人も思っていなかったでしょう!

このまま最速の足のように、松井の成績も加速して伸びていくと思いきや、上昇するキッカケを掴めず、その後メジャーからプロ野球に戻り、現在は楽天に所属しています。

私も松井稼頭央のメジャーでの活躍を期待していたのですが「ランニングホームラン」という記録しか残せませんでしたね(悲)

満塁でランニングホームラン!!ウィリー・デービス

「黒豹」と呼ばれた男は、本当に獣のようでした・・・

デービスは1977年に中日に所属しており、その年の5月14日の中日対巨人の試合で、満塁時にランニングホームランを放ちました!

その時の走塁は、デービスのヘルメットが取れてしまうぐらいの勢いであり「13秒」というスピードでホームインしています。(プロ野球のベース1周の平均は約16秒)

これならずっと中日で活躍してくれるかと思いきや、事あるごとに監督やコーチ、チームメイトに食い掛り「素行不良」という烙印を押されてしまいました。

その1年後の1978年にはライオンズに「金銭トレード」で放出されてしまいます・・・

その後はライオンズでも「素行不良」が目立ち1年で退団し、デービスが放ったランニングホームランのように日本球界からスピーディーに消えてしまいます(悲)

プロ野球から去るのに2年が経ってしまい「最速」とはいきませんでしたが、そこそこ実力のある選手だったのに「素行不良」でダメにするのは、もったいないですね。

ランニングホームランというのは、あまり後世に語り継がれていないなーと私は思いました。

私がランニングホームラン達成者を探すのに、結構苦労したもんですから(笑)

でも、ランニングホームランを放つことは、足もそうですが「運」も絡んでいるので「野球の神様のご加護」が無いと達成できませんよね(笑)

逆に「運」の要素は必要なしのセーフティーバントを華麗に決める選手を紹介しましょう!

もちろん、イチローは入っていないのでご安心ください(笑)

プロ野球で最速の足を持つ男はセーフティーバントを華麗に決める!

送りバントなんて流行らない!自分も塁に残らなければ!

そんな「俊足の申し子」は

  • ボールを転がせばほとんどセーフ!ロッテ岡田幸文
  • ハルキストを魅了し続ける足!日本ハム西川遥輝!

の2人になります。

まずは、ロッテの岡田から見ていきましょうか。

ボールを転がせばほとんどセーフ!ロッテ岡田幸文

貧打だからこそ、考え出した手法!

岡田は、2008年にロッテから育成枠としてドラフト6位で指名されます。

3年後の2011年からは1軍に定着するようになり、50m「5.6秒」という俊足を生かし、盗塁や広範囲の外野の守備で活躍するようになりました。

また、セーフティーバントの技術が達人の領域であり、毎試合行う訳ではありませんが、岡田が決めた「ここ一番」という所でセーフティーバントを決めてきます。

岡田がセーフティーバントを狙う理由は「初打席以来1773打席連続本塁打無し」という貧打の部分をカバーする為だと私は推測します!

自分の特徴を生かした打撃スタイルだと思うので、これからも沢山のセーフティーバントをお願いします。

ハルキストを魅了し続ける足!日本ハム西川遥輝!

足が速くて、ゲッツーが少ないのは、イケメンの証拠!?

西川は2013年から1軍に定着し、走塁を生かして2014年には「盗塁王」「シーズン最多三塁打」の記録を達成しました。

またセーフティーバント時の一塁までの到達時間が「3.5秒」と平均より早いタイムを出しています(平均は約4.2秒)

その為、内野安打も多く、ゲッツーも取られにくい足を持っており、2016年には「シーズンゲッツー無し」の記録を達成しました。

いやーいいですね、イケメンで足が速くてお金持ち(2017年度の年俸は1億円)なんですから「ハルキスト」なんていう熱狂的な西川のファンだって出来ますよね(嫉妬)

私の周りには「野球好きな女子」なんて存在していませんでしたから、球場にいる女子野球ファンは「サクラ」か「都市伝説」だと思っていました(笑)

私も足が速くなればファンが出来るのでしょうか・・・

足が速い選手は、セーフティーバントの成功率も高いことがわかりましたよね。

送りバントするぐらいなら「俺が塁に出てやる」という気迫が伝わってきました!

そうやって沢山チャレンジして欲しいんですが、調子に乗っていると、アウトになってしまうパターンも生まれてきますよね。

そんなお調子者がやってしまった、とある走塁でのミスを見てみましょうか。

プロ野球 最速 足

プロ野球で最速の足を持つ男は己の脚力を過信しすぎて3塁で刺される!

川崎の性格が出てしまった場面ではないでしょうか・・・

これは2010年9月10日の日本ハム対ソフトバンクの1回裏、三塁ランナーに「川崎宗則」がいた時のことでした。

日ハムのバッテリーは投手が武田勝で捕手が大野、ソフトバンクの打者は長谷川、武田勝の2球目、捕手の大野は既にストライクゾーンから、大きく外角に外れて構えていました。

これはもしや、と思った瞬間に2球目のボールを受け取った大野は、すかさず三塁へ投げ、川崎が3塁で刺されることになりました・・・

武田勝は左投げなので、川崎がどういったリードをしているのかは気づきにくいので、大野の判断で川崎を刺すことが出来たのでしょう。

これは川崎のリードがデカすぎたという単純な「ミス」リードになります(笑)

私はからみた川崎は「お調子者」なんですよね(笑)

川崎は「せっかく3塁までいったんだから、1回裏からホームスチールでも決めてやろうか?」なんて思っていたのでしょう(汗)

その甘い考えがデカいリードを生んでしまって、結果、チャンスを潰してしまうという悲しい結果になってしまいました。

これは「俺は足がはえーから多少大きくリードをとっても、戻れるから大丈夫だよ!」という俊足ランナーにありがちな考えですよね(笑)

2017年にメジャーからソフトバンクに戻ってきた川崎ですが、もう同じような「お調子プレイ」は控えてくださいね。

プロ野球で最速の足を持つ男はこんなに守備範囲が広かった!

外野に足の速い忍者がいる!!

それは「山森雅文」という外野手です。

1981年9月16日の阪急西宮球場で行われたロッテ対阪急の試合で、1回表にロッテの打者弘田が、山森のいるレフト方向へ高いフライを打ちました。

当時の球場は、ラッキーゾーンという「ホームランが出やすい」状態だったので、ちょっとしたフライでも警戒する必要がありました。

弘田が打った打球はラッキーゾーンを越えて、ホームランになるかと思いきや、山森がラッキーゾーンのフェンスに登り、そのホームランボールをキャッチしてしまいました。

これは単純に山森が「守備が上手いだけ」になってしまいますが、足が速くなければフェンスを越えたボールをキャッチすることは難しいと私は思います。

つまり、巨人の阿部並みの足だったらこのホームランボールはとれないよ!っていう意味です(笑)

また、フェンスを登る姿も「忍者」を彷彿とさせる様子だったので、忍者並みの脚力だったのでしょう・・・(汗)

ちなみに阪神の金森栄治という選手が、山森と同じ偉業に挑戦しようとしていました。

結果は、ラッキーゾーンによじ登り、ホームランボールを取ろうとしたのですが、ボールはとれずに、しかも「自分自身がラッキーゾーンに入ってしまう」という珍事件が発生してしました(笑)

足の活かし方は、こういった伝説の守備にも繋がるんですね。

プロ野球 最速 足

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

足の速さというのは「天性」のモノであると私は思っていますので、それに気付き自分の長所を最大限に活かしていくことに、これからも精進していって欲しいですね。

そうすれば「足だけはイチローに勝った!」という勲章がもらえるかもしれません!

勲章をもらえるように私は足の「最速」選手の皆さんを応援していますよ!!