「ここ数年の話なんだけど、プロ野球で乱闘って減ってきたよね。こんなボール投げたら乱闘だろう!っていう場面でも、被害者の選手がグッとこらえてるし。みんな我慢強くなったのかな?」

まあ「やんのかコラ!?」みたいな、乱闘をふっかけてくる選手は随分と少なくなりましたよね。

乱闘が少なくなることは「とても良いこと」だと私は思いますし、選手全員が「スポーツマンシップ」に乗っ取るようになったということでしょうかね。

また、過去に「選手の素行不良」で色々と問題があったので、首脳陣は選手たちへの「社会的指導」を徹底するようになったことも考えられますね。

「それじゃ、これからは乱闘が禁止行為になって、乱闘をしたら両チーム罰金!みたいなペナルティが発生するのかな?」

うーん、外国人選手の存在もありますし、彼らは「日本人の道理」が通じない部分があるので「乱闘を無くす」ことは厳しいですね(汗)

無くなりそうで無くならない乱闘ですが、果たして、本当に減ってきているのでしょうか?

では、その理由を一緒に考えてみましょうね!

プロ野球の乱闘が減っている理由とは?

時代と共に日本人の「人間性」が変化し、結果、乱闘が減った!!!

とまぁ、壮大な理由になってしまいましたが・・・(汗)

今の日本って乱闘が起きる程、そんなには荒れていませんよね。

昔の日本といえば「路上喫煙OK、かつその場に捨てる」「ゴミの分別が適当」「ゴミが散乱する駅前」「飲み屋ですぐにケンカが始まる」等々、いつどこで乱闘が起きてもおかしくない状況でしたよね(笑)

しかし、現在は、そういったことも「極稀」になり、法令でも厳しく取り締まるようになりました。

そういった「ルール」が出来たことにより、乱闘をしたいという「闘争本能」が取り除かれていったのではないかと私は思っています!

そんな状況で乱闘が起きる場面になっても、

「あ、ここでキレたら世間の目もあるし、そもそもそういった時代じゃないんだよなぁ・・・」

と嘆きながら乱闘を「我慢」をしているのでしょう!

あと、考えれる理由は乱闘をして「ケガをしたくない」からですね。

昔は「練習中には水を飲むな!!」といった荒唐無稽なかん口令がしかれていましたが、現在は「無理な練習をしない」ことが普通ですよね。

普段から体のケアには十分考慮してきた選手が、乱闘ごときでケガする訳にはいきません!

結果「痛みに耐えてでもやれ」から「ケガをしては意味がない」に考えが変わってきたので、乱闘も少なくなったのではないかと私は推測します!

時代の移り変わりは野球界にも見られ、結果、乱闘が少なくなったことに繋がった訳ですが、野球は「殴り合い」ではなく「打ち合い、投げ合い」で争って欲しいですよね!

では、乱闘が少なくなっている現在からさかのぼると、昔はどういった乱闘が発生していたのか興味が出てきますよね。

そんな興味津々の乱闘の歴史を一緒に見ていきましょう!

プロ野球 乱闘 減った

プロ野球の乱闘の歴史はまさしくプロ同士のぶつかり合いだ!

「本気」でやっているからこそ、いつの時代も乱闘が発生したのでしょう!

そんな乱闘の歴史は以下の通りになります。

  • プロ野球の乱闘~1980年代~
  • プロ野球の乱闘~1990年代~
  • プロ野球の乱闘~2000年以降~

まずは、1980年代の乱闘について見ていきましょう!

プロ野球の乱闘~1980年代~

警察が出動するまでの「事件」に発展する乱闘もありました!

これは、1982年8月31日、大洋対阪神の試合で起こった事件なのですが、簡単に説明しますと・・・

阪神コーチの意見:グローブに当たってファールゾーンに落ちたから「フェア」やろ!
審判の意見:グローブには当たっていないので「ファール」です!
阪神コーチの意見:お、やんのかぁ、われぇ!?

と審判は、多数の阪神選手に囲まれてコーチ2人を筆頭に「暴力」を食らう羽目になりました・・・(怖)

結局、審判から「暴力団のようなチームの審判できるか!!」と正論を言われてしまい、コーチ2人は退場になり、最終的には警察が介入して「傷害事件」までに発展しました。

うーん、審判が誤審をしてコーチが強く抗議するのは理解出来るのですが、そこで「暴力」は絶対にやってはいけないですよね・・・

ただ、審判側もこんな乱闘を「減らす為」「無くす為」にも「誤審」には気を付けて頂きたいですね。

プロ野球の乱闘~1990年代~

この乱闘がきっかけで「危険球制度」が強化されます!

その乱闘は、1994年5月11日の巨人対ヤクルトでした。

ヤクルトの投手西村龍次は、試合の序盤から巨人選手2人の頭部、腰に死球を与えてしまう「荒れた投球」を見せており、そんな状況で巨人の打者がグラッデンの時に乱闘が発生しました。

西村の執拗な内角攻めに上記のような「危険」を感じたグラッデンは、西村に詰め寄るとヤクルトの捕手が止めに入り、結果その捕手を殴ってしまい、それがきっかけとなり両軍入り乱れる乱闘となってしまいました。

この乱闘を境に「危険球制度」に「故意・過失を問わず頭部に死球を与えた投手は退場」が追加されます。

やはりいつの時代、どの場面でも「誰かが犠牲」にならないと「誰かを守る制度」は見直されないものなんですね・・・(悲)

ただ、この制度が導入されたおかげで乱闘に発展するような「頭部へのビーンボール」を投げることは「ハイリスク、ノーリターン」となり、乱闘を少なくするきっかけになったのではないでしょうか。

プロ野球の乱闘~2000年以降~

主な乱闘が、日本人選手対外国人選手の構図になってきました。

これは、2013年9月14日の阪神対ヤクルトの試合でした。

阪神のマートンがセンター前ヒットの間に、本塁へ突入しようとした際に捕手の相川へタックルし、そのタックルに納得いかなかった相川がマートンに掴みかかった所、乱闘に発展しました。

世間的には「マートンのタックルが悪い」「相川の走塁妨害だろ」と意見が二極化していますが、私は「マートンが悪い」と思います。

それはマートンが同年の5月12日のヤクルト戦で、上記と同じようなタックルを捕手の田中に行っており、これにより田中は「左鎖骨骨折」で登録抹消となりました。

マートンは「一生懸命プレイした結果だ」と弁明しておりますが「タックルせずにホームインする方法」を努力して考えなかったのか、と疑問を持ちます。

マートンのこういったプレイで「外国人選手はケンカを売りにきている!どうしようもねーな!!」という風潮が根付いてしまったんじゃないかと私は思っています。

外国人選手にも日本人特有の「我慢強さ」などを教えることは出来ないんですかね。

近年に近づくほど、直接的な暴行から試合中でのアクシデントと、乱闘の内容も変わってきており、新たなルールも追加されるようになりました。

新たなルールが追加されても乱闘が無くなることは「無い」と思います。

それは選手全員が一生懸命プレイしている為に出てしまった「情熱」が乱闘に繋がってしまったからだと私は思います。

ただ、その情熱を乱闘ではなく、チームへ貢献するプレイに変えていって欲しいですね。

では、そんな情熱の使い方を少し間違っていた、乱闘にかかせない選手を紹介していきましょうか!

プロ野球の乱闘で輝く選手がいつの時代にもいた!

皆さん、喧嘩っ早いんですね・・・(笑)

では、乱闘で輝く選手は、

  • 闘将、星野仙一!
  • 番長、清原和博!

の2人になります。

まずは乱闘に欠かせない星野仙一から見ていきましょう。

闘将、星野仙一!

闘将は、試合でもベンチ内でも戦っていました!

星野仙一と言えば「プロ野球珍プレー、好プレー」の乱闘シーンに欠かせないプロ野球界の「乱闘マスター」といっても過言ではありません!

試合中に「不手際」が発生すると「ベンチに蹴り」「湯飲み茶碗を破壊」「扇風機を破壊」などと感情を前面に出す熱い監督でしたね(汗)

審判の誤審等により、審判と選手が言い争いになると「いの一番」に駆けつけ状況をより悪化させ、その結果乱闘に発展させてしまうパターンもありましたね。

結果、星野自身が退場させられるケースが沢山発生しました(笑)

ただ、こうやって選手のトラブルにすぐに介入するところは「上司の鏡」だと私は思いますよ。

私としては「上司」は言葉より行動で示して欲しいですからね。

まあ、その分星野は選手に対しても「暴言、暴力」が多かったみたいですが・・・(怖)

番長、清原和博!

キレた時の迫力が「一般人」の度を超えています!!

清原と言えば乱闘の際にバットを投げつけるなど、乱闘でも活躍する選手でしたよね。

そんな清原の乱闘に関する名シーン(?)なんですが、2005年5月19日のオリックス対巨人の試合です。

オリックス投手の山口ですが、運悪く清原の頭部めがけて危険球を投げてしまいます!

その瞬間、清原がヘルメットを叩きつけて山口に対して相当な睨みをきかせ「オラー!!!」と歩み寄っていきます!

その結果、両軍ベンチから飛び出して、巨人側は清原を制止させ、オリックス側は山口を守ることになりました。

いやー本当に怖いですよ、本当に「プロ野球選手かよ」と思ってしまいましたが、野球の実力は確かなので、清原が現在行っている「贖罪」を温かく見守ってください・・・

清原は今後、乱闘以上の事件を起こさないようにして欲しいです、本当に。

監督と選手の立場での乱闘ということでしたが、どちらも「攻撃的」が部分が多く、その反面、野球での結果はしっかりと残していました。

彼らの「原動力」には「怒り」も大きく含まれていると私は思います。

現在、両名は現役を引退し「丸く」なっているはずなので、これ以上伝説は残せませんよね(笑)

ただ、この星野と清原の伝説を超える、乱闘を行った外国人選手が存在します!

そんな「暴れん坊」を紹介したいと思いますので、一緒に見ていきましょうか。

プロ野球  乱闘 減った

プロ野球の乱闘での暴れん坊外国人選手は誰だ!?

巨人の外国人選手は恐ろしいです!!!

そんな恐ろしい外国人選手は、

  • 伝説の右ストレート、ウォーレン・クロマティ
  • 審判にボールを投げた男、バルビーノ・ガルベス

の2人になります。

まずはクロマティから見ていきましょう!

伝説の右ストレート、ウォーレン・クロマティ

クロマティは単純に「被害者」だったのかもしれません・・・

巨人のクロマティと言えば、野球に詳しくない方でも知っている外国人選手になるのではないでしょうか。

そんな知名度が高いクロマティですが、1987年6月11日の中日対巨人の試合で、中日投手の宮下から背中にデッドボールを受けてしまいます。

このことに対して、帽子を取らず謝罪をしなかった宮下へ「顔面への右ストレート」を食らわせ、乱闘に発展し、クロマティは退場処分となりました!!

実はこの乱闘には裏がありまして、宮下が謝罪しなかった理由は「故意のデッドボール」だったということが分かり、宮下は上の命令に従っただけらしいです。

当時の「読売新聞と中日新聞」の仲の悪さが伺えますね・・・(汗)

こんな争いに巻き込まれたクロマティは、無用な乱闘を起こした「被害者」といってもおかしくないような気がします。

今もこういったオーナー同士の争いってあるんですかね。

例えば、楽天とソフトバンクが仲が悪いとか・・・(笑)

審判にボールを投げた男、バルビーノ・ガルベス

これが本当の「暴投」ですね!!

巨人のガルベスと言えば、最多賞などを獲得するエース候補のピッチャーだったのですが、1998年7月31日の阪神戦で、ある乱闘が起きました。

ガルベスは、その試合は多数のホームランを打たれるなどダメな投球内容で、その八つ当たりから「審判にクレームを出す」という暴挙に出てしまい、これを見た長嶋監督が投手交代をして、ガルベスをベンチに戻そうしたのですが・・・

その間に、審判へボールを投げつけるという大暴挙をやってしまいました!!

この結果を受けて、ガルベスはそのシーズンは出場停止及び巨人へ「罰金4000万円」を支払う羽目になりました(汗)

この乱闘で審判にボールが当たってしまったら「傷害事件」に発展してしまう恐れがありましたよね!

こういった乱闘を起こすのは後にも先にもガルベスだけにして欲しいです!!

両選手とも乱闘という形にはなりましたが「組織的なモノ」と「個人的なモノ」が背景にあるような内容でしたね。

クロマティの件のように故意に発生した乱闘というのは、私たちが知らないだけで沢山あるのかもしれません・・・(怖)

沢山あると言えば、プロ野球の乱闘に関する情報はまだまだありますので、最後は「小ネタ」としていくつか紹介していきますね!!

プロ野球の乱闘の小ネタ情報をここに集結!

では、乱闘の小ネタ情報を見ていきましょう。

乱闘にはルールがあり「バットやボール」などを武器を使用してはいけません。

これを破ったのは「清原」と「ガルベス」が有名ですよね。

また「自軍の当時者」を止めてはいけないので「相手の当事者」を止めにいくことがルールらしいですが、これはあまり守られてないですよね(笑)

星野監督時代の中日には「乱闘要員」と呼ばれる選手がいて、それが「岩本好広」と「小松崎善久」になります。

特に岩本に関しては、引退後地元の「町長」になるが「酒気帯び運転」が判明し、辞職する形になってしまいました・・・

乱闘要員だからといって「酒気帯び運転」をしてしまうのは乱闘以上の罪になりますから気を付けましょう。

乱闘要員からは少し話がズレますが、会社において「適材適所」の人間がいることはご存知ですよね。

高校時代に先生から聞いた話ですが「大手企業には、顔だけが良い女性も入社出来る制度がある」という内容で「あーやっぱり美人は人生得してんなぁ」と私は強く思いました(笑)

プロ野球 年俸 減った

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

乱闘はね、当事者側にとっては「百害あって一利なし」状態ですけど、私たち観戦する側からすれば「1つのショー」としてとらえてしまいますよね。

実際に乱闘が発生すると、球場全体から声援や口笛や「やれー」などの声が飛び交いますし、ホームランを打った以上に盛り上がります(汗)

そうなると乱闘が少なくなってしまったことは、少し寂しい気もしますね。

乱闘は選手からの「俺たちはこんなになるまで一生懸命やっているんだぞ!!」というメッセージだ、と私は思っています。

そのメッセージを受けて、私たちファンは引き続きプロ野球を応援していきます!!