「阪神藤浪と日ハムの大谷って同い年だよな。藤浪はそこそこ活躍していると思うけど、大谷と比べると色々と差が出てるなーって感じてしまうなぁ。悲しいけど」
確かに「差」は感じてしまいますね・・・(泣)
大谷はピッチングとバッティングの両方で結果を出している「怪物」選手ですから!
しかし藤浪は、その大谷のピッチングから大きく引き離されてる訳ではありません!
高身長から繰り出される「160km/h」の速球で三振の山を築き上げますし、スライダーやカットボールを中心に変化球でも三振を取ることが出来ます!
私は中学時代に高身長のピッチャーと対戦する機会があり、打席に立つ前は「どうせでっけーだけだし、よく見て振っていけば当たるだろう(笑)」とあまーい考えをしていました。
しかしどうでしょう、ピッチャーの速球は中学生の私からしたら、もの凄く速くて「130km/h」ぐらい出てたんじゃないでしょうか。
もちろん、三振して帰ってきました(笑)
そういったことを踏まえると、高身長ピッチャー=優秀、という方程式が自分の中に出来てしまい、藤浪もその中の一人だと信じています!
「確かに藤浪は身長が高いし、いい変化球も持っていると思うよ。でも、さ、その辺の要素って全部大谷に食われているような気がするんだけど、どうなのよ?」
いやいや、ピッチングに関しては藤浪が全て劣っている訳ではありませんよ!
一応、阪神のエースなんですから、大谷の劣化版みたいのがエースをやれる訳はないんですよね!
藤浪と大谷は甲子園で活躍して、すぐに1軍デビューを果たして、同じ道を歩んできた訳ですから、どこかで「ライバル意識」は持っていると思うんですよね。
そんな球界を代表する「ライバル同士」の藤浪と大谷の比較を具体的に見ていきましょう!
目次
阪神藤浪の成績は日ハム大谷と比べてどうなんだろう?
実は「藤浪の方が上なんじゃね?」という可能性を私自身、ちょっとひいき目に見てみましたが、残念ながら「大谷の方が上だよ!」ということになります・・・
では、何故そういった結果になったのか、次の3つの項目から考察してみました。
- 阪神藤浪と日ハム大谷の速球の違い
- 阪神藤浪と日ハム大谷の変化球の違い
- 阪神藤浪と日ハム大谷のコントロールの違い
では、速球の違いから見ていきましょう。
阪神藤浪と日ハム大谷の速球の違い
球質を見ると「ほとんど差がない」という結果になります。
二人の速球の最高速度を見てみると
藤浪:160km/h
大谷:165km/h
ということなので「大谷の方が上じゃん!」となりますが、実際にバッターが感じる球の速さはさほど違いないと思うんですよ。
最高速度に「5km/h」の差がありますが、必ずしも大谷が速球で三振を取れるという訳ではありませんし、長打やホームランも打たれますし、それは藤浪も同じです。
私が試合中継を見ている限りだと、二人ともスピードは出ているが、バッターの手元で浮き上がるような速球では無いので「球質」はほぼ一緒になるかと思います。
ただ、藤浪と大谷どちらも「一級品」の速球の持ち主ということでは変わりないですね!
阪神藤浪と日ハム大谷の変化球の違い
横の変化球はほとんど同じだが、縦の変化球は大谷の勝利になります。
まずは横の変化球についてですが、両選手とも「スライダー」を得意としています。
どちらも良く変化していますし三振も取れているので、文句のつけどころは無い為、どちらも同じということになります。
次に縦の変化球ですが、主に藤浪は「スプリット」大谷は「フォーク」を使っています。
変化量を見ると、大谷の「フォーク」の方が大きく曲がっていますし、よく三振に絡んでいる球種だと思います。
藤浪のスプリットは投げているのをあまり見たことがないので、決め球としては不十分な変化球になっていると感じます。
ということで、縦の決め球が不足している藤浪より大谷が勝っていることになります!
阪神藤浪と日ハム大谷のコントロールの違い
コントロールに関しては、圧倒的に大谷の勝利です!!
はっきりと言いますが「藤浪」はノーコンピッチャーの部類になります(泣)
2015、2016年では「四球」の数、2013、2015年では「暴投」の数で、それぞれリーグ1番を記録してしまいました。
藤浪は「いい速球」「いい変化球」を持っていますが、肝心のコントロールがボロボロになっています。
自滅ばかりしているので、これでは成績は良くなりませんよね・・・(泣)
一方、大谷はフォアボール等で自滅する場面はほとんどみたことがありません!
大谷は、特別にコントロールが良い訳ではありませんが、それと比較しても藤浪のコントロールは酷い、という私の中での結論になりました。
今回の比較でわかったことは「藤浪はコントロールさえ良くすれば、大谷のピッチングを超えることができるかもしれない・・・」ということです!!!
コントロールで大きな差が出てしまった両選手ですが、これまでの成績をふりかえってみましょう!
阪神藤浪と日ハム大谷のこれまでの成績
二人の成績を比較すると「大谷」が結果を出しているということになります。
ただ、決して藤浪の成績が悪い訳ではありません。
そこで、これまでの二人の成績を、
- プロ入り前の阪神藤浪と日ハム大谷の成績
- プロデビュー1年目の阪神藤浪と日ハム大谷の成績
- プロ2年目以降の阪神藤浪と日ハム大谷の成績
このように分けて、これまでの成績を追っていきます。
では、プロ入り前の高校時代から見て行きましょう!
プロ入り前の阪神藤浪と日ハム大谷の成績
どちらもプロ入り前の成績として見れば、「それなり」に活躍していますね。
「それなり」というのは、日本中の話題をかっさらっていったというほどじゃないという意味での活躍だったということです。
藤浪と大谷はどちらも名門校に進学し、甲子園でも優秀な成績を残しましたが、特に藤浪は甲子園で「春夏連覇」を達成した中でエースピッチャーとして活躍しました。
大阪桐蔭高校出身というのを含めて有名だったのは「藤浪」になるかと思います。
また、大谷も東北の有名校「花巻東高校」出身であり、3年の春の選抜甲子園では「藤浪」からホームランを放っており、夏の予選でアマチュア初となる「160km/h」を達成するなど、話題性では藤浪の上を行っていました。
大谷が藤浪からホームランを打ったことを考えると、すでにプロ入り前から「ライバル」関係は始まっていたのかもしれません。
私は甲子園に出場することは出来ませんでしたし、予選も2回戦までが限界でした(泣)
「甲子園でもスター」「プロでもスター」という二人を見ていると嫉妬という感情はほとんどなく「行くべき所へ進んだな」という二人の監督目線で見ております。
プロデビュー1年目の阪神藤浪と日ハム大谷の成績
1年目の成績を見ると「藤浪」の方が優秀ですね。
藤浪は先発ローテーションの一角を担う存在になっており「10勝6敗、防御率2.75」というルーキーとは思えない結果を残しました。
一方、大谷は「二刀流」選手として、投手と打者をどちらもやることになり、私は正直「これはどちらも成功しねーなぁ・・・」と思っておりました。
その結果、投手成績は負けこそ無かったが登板数は少なく、防御率も「4.23」と良くなく、打者としても打率「.238」と微妙な結果になり、私の予想は当たることになりました。
この結果を受けて「やっぱりどっちもつかずってのは、結果でねーよな。栗山はいったい何を考えているのだろう」とぼやきにも厚みが増してきました(笑)
プロ2年目以降の阪神藤浪と日ハム大谷の成績
ここから「大谷」の巻き返しが始まり「二刀流」として開花し始めます!!
藤浪はデビューから3年目の2015年までは「2ケタ勝利」を達成していましたが、2016年では初めて「負け越し(7勝11敗)」を体験してしまいます。
うわさでは「イップス(精神的なスランプ状態)」になったと言われていますが、私は単純にコントロールの悪さが出るようになり、それまでにコントロールを改善せずに「球速の向上」ばかりに力を入れていたのでは無いかと思っております。
試合を見ていても藤浪のコントロールが良くなったとは思えず、フォアボールやデッドボールで自滅しているシーンが沢山あったように思えます。
そんな結果とは逆に、大谷は「二刀流」を辞めること無く貫き通した結果、2016年には「10勝4敗、防御率1.86」また「打率.322 ホームラン22本」と投手と打者でどちらとも結果を出しました!!
下降する藤浪の成績とは真逆に上昇する大谷の成績を見て、大谷はしっかりと努力をしたんだなーと思いました。
藤浪が全然努力をしていない、という話では無く「努力の量が足りなかった」ということになるのかと思います。
藤浪と大谷の成績を見てみるとスタートダッシュこそ藤浪の有利でしたが、「二刀流」という重圧に負けずに結果を出した大谷が今や有利となっていますね。
大谷には及ばない結果になってしまった藤浪ですが、阪神のエースであることには変わりないので、チーム貢献度は高いはずです!
阪神藤浪がチームの勝率にどれだけ貢献しているのか?
藤浪の成績は総合的に見ると、エースの名に恥じぬような結果を残しており、チームに大きく貢献しています。
そこでもっとも貢献している項目を3つあげると
- 阪神藤浪の防御率は決して悪くない
- 阪神藤浪は2ケタ勝利投手だ!
- 阪神藤浪は三振を多く奪ってる!
となります。
それでは、チームに大きく貢献している根拠を見ていきましょう!
阪神藤浪の防御率は決して悪くない
藤浪の通算防御率は「2.96」
これは合格点である「3.00」とほぼ同じなので、優秀な部類に入ります。
フォアボールやデッドボールが多いイメージの藤浪ですが、点が入る前に火消しは出来ているんだなーという結果になりますね。
ピンチになればなるほど強くなるピッチャーですかね?
それは見てる方の心臓に悪いので、そういった試合作りはやめてほしいですね(笑)
阪神藤浪は2ケタ勝利投手だ!
2013年から2015年までの3年間は「10勝、11勝、14勝」と連続して「2ケタ勝利」を達成しています。
これは、防御率も良いということがわかったので、単純に「援護率」が高いだけでは無く、エースピッチャーとしての仕事を全うしているということですね。
コントロールが言うことを聞いてくれれば、これだけの数字を出すのは造作でも無いですよね(笑)
阪神藤浪は三振を多く奪ってる!
藤浪は2015年にリーグ内の「最多奪三振」を達成しているので、三振を狙っていける優秀なピッチャーなんですよね。
それで、どれくらいの割合で三振を取っているのか「奪三振率」を調べてみました。
奪三振率の計算式は「奪三振率=奪三振数×9÷投球回」になるので「最多奪三振」を獲得した2015年のデータを当てはめてみると・・・
2015年の藤浪の奪三振率は「9.99」!!
これは平均「7.5~8.0」あれば比較的高い数字になり、それを超えているということは、藤浪は三振をバンバンとれる優秀なピッチャーということになります!!
コントロールが悪くても、速い球が来るとついつい振っちゃいますよね、素人目線の話ですが(笑)
以上のことを踏まえると藤浪は結構大きい割合で阪神に貢献しているのではないでしょうか?
こんなに結果残すのであれば、多少コントロールが悪くても使ってしまいますよね。
その気持ちわかりますし「コントロール向上委員会書記」の私でも「使うしかねーな」って思いますからね(笑)
力のピッチングの藤浪ですが、阪神から提示されている年俸はどれくらいなんでしょうか?
興味があるので一緒に見ていきましょう!
阪神藤浪の年俸は成績に見合った額として妥当なのか?
うん、妥当ですね。この成績でこれだけもらえれば文句ないでしょう!
藤浪の2017年度の年俸は「約1憶6000万」です。
この金額は妥当だと思います。
その理由と、それ以上年俸をアップさせる為の秘訣は以下になります。
- 阪神藤浪の年俸が妥当である理由
- 阪神藤浪にコッソリ教える年俸アップのための秘訣
では、妥当である理由から見ていきましょう。
阪神藤浪の年俸が妥当である理由
それは「負け越し」と「最多四球」を達成してしまったからです・・・(泣)
本来なら「1憶」まで落としてもいいような気がするんですが、まだ藤浪は若いですし、これから改善の可能性は十分にあります。
その為、2016年度の年俸から「1000万」のダウンで済んだのでしょう
「負け越し」はチーム状況も影響してきますから、藤浪だけの責任ではないのであまり強く言えないんですが「最多四球」に関しては、これは藤浪の自滅ピッチングだけの責任です。
阪神藤浪にコッソリ教える年俸アップのための秘訣
では、藤浪が今後年俸を上げる為にするべき秘訣は・・・
「コントロールの向上」です!!!!
これだけですね、これだけ!!
いや、コントロールを向上する為の練習を現在でも一番中心としてやっているかもしれませんよ。
ただ、ね「結果」が出ないと「お金」も出ないよ!?
という厳しい話ですが、結果が出ないのであれば、先輩とかコーチとかにアドバイスもらうとか大谷のピッチングから何かを得るとか色々あると思うんですよねぇ・・・
私から言えるアドバイスは「投げる時に球をしっかり握って、スッポ抜けないようにしましょう!!」ですかね(笑)
妥当である現在の藤浪の年俸ですが、上げる為には、自分の弱点を克服しないと年俸アップの道は閉ざされてしまいます。
道が閉ざされる前に、私から今後役立つと思われるメッセージを、力の限り送りたいと思います!!
阪神藤浪の今後の活躍に期待!
では、後学の為だと思って私からのメッセージを受け取ってください。
「コントロールが悪い、コントロールが悪い、といってきましたが、それはあくまでも高いレベルでの『悪い』ですからね。気を悪くしないでください」
「ただ、悪いままでは年俸も落ちていく一方ですし、四球数ばかり増えて勝利数が減ってしまう恐れがありますよ。どうしますかね?」
「私、ピッチャーの経験が無いので的確なアドバイスが出来ないのですが、多分もしかしたら単純に『力の入れ過ぎ』ではないでしょうか?」
「高校のチームメイトにノーコンのピッチャーがいましたけど『俺、速球を抑えるようになったら、ストライク入るようになったぜ!』と喜んでいましたよ」
「もしかしたら『投球の粗さ』を売りにしているかもしれませんが、そういった称号は周りが勝手につけてくれるので、コントロールをおろそかにしないでください」
「結果が出ない場合は2軍でしっかりと調整することも必要かと思います。修正する能力は高いと聞いたことがありますので、修正できる所はしっかりと修正してみましょう」
以上になります。
現在阪神は、大改革の真っ最中で「若手」中心に選手を出しているので、後からきたピッチャーに追い抜かれないように自身を高めていってください!!
まとめ
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
同年代の大谷には劣ってしまい、その原因は「コントロールの悪さ」の一点である阪神藤浪ですが、他に不足している部分はあまりないと思います。
もし大谷に勝ちたい、という気持ちがあればコントロールと合わせて、努力の質を高めていく必要があると思います。
藤浪の方が身長は高いですが、体の厚みは大谷の方がありますし、ウエイトトレーニング頑張っているんだなーって感じます。
ただ、無理に筋肉をつけても逆にパワーダウンしてしまう可能性がありますので、藤浪は無理にムキムキになる必要はないです(笑)
速球の質、変化球のキレは、他のピッチャーに負けないものを持っていますので、あとは弱点をどう補っていくかが今後の課題になるかと思います。
阪神藤浪選手の活躍を心から応援しております!