「オリックスの金子千尋だけどデビュー当時からFAもせずに、ずっと同じチームにいるよな。しかもオリックスで沢村賞を獲得する程の活躍ぶりだもんなぁ。本当にあっぱれだよ。」

確かに「喝」を入れる要素が無い、オリックスのエースとして10年近く君臨している金子は誰もが認める「大投手」です!

そんな「大投手」金子は「沢村賞」を始め「最多勝」「最優秀防御率」「最多奪三振」「MVP」など、多数のタイトルホルダーとしても名高いですね。

しかし近年は「右肘の手術」の影響等により、金子は思ったような成績を残せていません。

やはり野球をやっている以上、「ケガ」は隣り合わせみたいなもので、私も中学、高校時代に野球をやっており、その際に手が傷だらけしまい、手が「ばんそうこう」だらけになってしまいました。

毎日練習をしている為、常にボールを握っている状態に近いですから、手の傷は改善されずむしろ悪くなる一方で「ああ、こんな状態なら無理して野球やる必要もないかなー」と悲観的になってしまったこともありました。

オリックス金子も私とケガの度合は違うとしても「ケガ」に苦しんでいたに違いありません。

そういった「逆境状態」でも野球と向き合い、結果を出している金子は本当に素晴らしい選手です。

「何度か右肘を痛めて、手術までしているもんなぁ。それでも成績がガタ落ちしないのは『才能』に値するよね。でも、金子はもうそろそろ限界なんじゃない?2016年は初めて負け越しを喫したしさ。」

いやいや、2017年は「開幕投手」として投げていますから、金子に対する「首脳陣」の評価はまだまだ高いですし、落ち目でもありません!

2017年度で「12年目」となる金子ですが、まだまだ活躍出来る状態なので、安心してこれまでの「活躍」の歴史を一緒に見ていきましょう!

オリックス金子千尋のこれまでの成績

「ケガ」をしながらもエース級の成績を残している金子は「称賛」されるべきですね!

その「称賛」に値する成績を、

  • プロ入り前からプロ1年目のオリックス金子千尋の成績
  • プロ2年目からプロ6年目のオリックス金子千尋の成績
  • プロ7年目以降のオリックス金子千尋の成績

の上記3つに分けてみました。

まずは、プロ入り前からプロ1年目までを見てみましょう。

プロ入り前からプロ1年目のオリックス金子千尋の成績

プロ1年目のオリックス金子は、残念ながら「称賛」されるような成績は残せませんでした・・・

金子の出身高校は長野県の「長野商業高校」という「全国的に見ると知名度の低い」高校の野球部員で、ピッチャーをやっていましたが「甲子園」には出場することが出来ず、卒業後、2001年に「トヨタ自動車」に就職しました。

金子は「トヨタ自動車」で3年目の時「抑え」として投手の才能を見せ始め、2004年にオリックスから「自由枠」で指名されました。

金子はいいですね、トヨタという「超大手」に就職出来て尚且つプロ野球に進められるんですからね(嫉妬)

私のように「中小企業」の適当な野球部とは大違いですね・・・(笑)

金子のプロ1年目はドラフト指名後に発覚した「右肘のケガ」により治療を行いながら2軍での調整が続き、1軍での登板はありませんでした。

この「右肘のケガ」が金子とこれから長い付き合いになります。

プロ2年目からプロ6年目のオリックス金子千尋の成績

先発での地位が確立され「最多勝」を獲得する結果を残します!

金子はプロ2年目から3年目の前半戦は「中継ぎ」として起用されていたので、先発としての活躍はほとんどありませんでした。

しかし、金子のプロ3年目の2007年後半戦から先発として起用されることになり、2008年には「開幕投手」として1失点に抑える好投を見せます。

金子のプロ5年目の2010年には「17勝8敗」という好成績を残して「最多勝」を獲得して、2008年から2011年の4年間は全て「2ケタ勝利」を達成することになります!

いやーすごいですね、この時から「沢村賞」獲得の匂いがプンプンしていますね(笑)

私もこの時期ぐらいから「オリックスの金子ってすげーんだなー」って意識するようになりましたね。

「でも沢村賞とか、そういったのには無縁だろうな(笑)」と金子を小バカにしていましたが、その考えは「無意味」になります・・・

プロ7年目以降のオリックス金子千尋の成績

金子は「沢村賞」を獲得し、誰もが認める押しも押されぬオリックスのエースになりました!

7年目の2012年は「右肘のケガ」の影響により「4勝3敗」と落ち込んでしまいましたが、8年目の2013年には「15勝8敗、防御率2.01」という素晴らしい成績を残しました。

9年目の2014年に「沢村賞」を獲得することとなり「オリックスの投手で初めての受賞」という記録も達成しました!

こう見ると現在のオリックスにとって金子は「救世主」のような存在ですよね。

生え抜きの投手が「沢村賞」を獲得するなんて、凄く喜ばしいことです!

2015、2016年は前年末に受けた「右肘の手術の影響」で思ったような成績は出せず、特に11年目の2016年は「7勝9敗」と初めての負け越しとなってしまいます。

ただ、2017年は再び「開幕投手」に選ばれて、先発ローテーションの一角として「エース」のポジションを保っています!

こうやって金子のプロ野球人生を見てみると紆余曲折ありましたが、沈んだままにならず、「オリックスのエース」であることを忘れさせませんよね!

ケガに苦しみながらも「エース」として結果を出していき、苦汁をなめるような事も交えて、10年以上「オリックス」というチームで活躍していることは、褒め称えるべきではないでしょうか。

まあ「金子は右肘をケガし過ぎじゃね?」と思われがちですが、ケガから復帰しても大した活躍をしないピッチャーなんて沢山いますから、ダラダラと給料泥棒みたいことされるよりは十分にマシだと思いますよ。

ケガと戦いながら結果を残してきた金子ですが、オリックスからはどの程度の年俸を提示されているのでしょうか?

ビルが買えるくらいの金額だとは思いますが、はたして金子の年俸は「妥当」なのかどうか見ていきましょう!

オリックス 金子 成績 年俸

オリックス金子千尋の年俸は妥当なのか?

皆さんは「多すぎだろ!」と思いますが、私は金子の年俸は妥当だと思います。

オリックス金子の2017年度の年俸は「約5億」!!

2017年度では、金子は日本人選手での最高額の年俸となります!

では、その最高額の年俸については、

  • オリックス金子千尋の年俸が妥当である理由
  • オリックス金子千尋は今後も巨額年俸を維持出来るのか?

の2点でお伝えしていきます。

まずは妥当である理由から見ていきましょう。

オリックス金子千尋の年俸が妥当である理由

金子が「オリックス」で「沢村賞」を取るような活躍をしているから当然妥当な額です!

金子の成績はこれまでお伝えしてきた通り「エース」に恥じぬ結果を出してきました!

金子がもし「巨人」や「ソフトバンク」等の強豪チームに所属していたら「3憶」ぐらいでもいいんですが「オリックス」という比較的「弱い」チームに所属していることがポイントなんですね。

チームが弱いと、なかなか点数が入りませんよね?

「それじゃ、点数入れられないようにもっと抑えろよ!」と言いたくなりますが、通算防御率「2.84」のピッチャーにそれを言うのは酷な話ですよね?

一時期、金子の口から「メジャーに行きたいです」という話が出て、オリックスから退団する可能性が出てきたじゃないですか。

でも金子は「まだ優勝していないので残留します」とチームの為を思ってオリックスに留まることにしたんですよ!

金子がそういった態度を示してくれたから、オリックス側も多少成績が落ちても「5億」を提示してくれたんですよね。

ただし、金子の2017年の成績が2016年と同じようならば「1憶」にしても問題ありません!

私は「年俸の増減を厳しく見守る会副会長」ですから、金子の年俸の推移に関してはこれでベストだと信じています!!

オリックス金子千尋は今後も巨額年俸を維持出来るのか?

平均成績を「勝率.600以上、防御率3.00以下」にすれば、大丈夫です!!

金子の通算成績は「勝率.623、防御率2.84」なので、良かった時期の成績を維持していけば年俸も維持されるという簡単な計算ですよ。

計算は簡単ですが、達成することは当然難しいです・・・(汗)

要は「1年ぐらい負け越してもいいけど、その悪い流れから脱出してもらわないと、5億円を与え続けることは出来ない」というオリックス側の気持ちを読み取った結果です。

金子にとって「勝率.600以上、防御率3.00以下」は達成不可能な内容では無く、50%ぐらいの確率で達成できると私は思っていますので「50%上等!!むしろ50%もあれば十分!!」という強気な態度で臨んでほしいです。

巨額年俸をもらい続けるには、成績が振るわなかった金子自身との「決別」をしなければならないということですね。

私もね、腹の周りについた脂肪たちと「決別」したいのですが、なかなか私の元から去ってくれませんので「このままだと健康診断にひっかかる」と危機を感じております!!

そんな脂肪の危機とは無縁の金子ですが、チーム貢献度は凄まじいものだと確信しております!

その金子の凄まじさを、もう少し噛み砕いて見てきましょう!

オリックス金子千尋がチームの勝率にどれだけ貢献しているのか?

近年のオリックスの投手で金子が「一番」の貢献度ではないでしょうか?

その金子の貢献度で重要な項目が、

  • オリックス金子千尋の脅威の防御率!
  • オリックス金子千尋の積み重ねてきた勝利数!
  • オリックス金子千尋は押しも押されぬ沢村賞投手だ!

の3つになります。

まずは防御率に関して見ていきましょう!

オリックス金子千尋の脅威の防御率!

金子は最優秀防御率を獲得している訳ですから「一級品」の防御率を誇っています!

2014年には「最優秀防御率(1.98)」を獲得し、金子の通算防御率は「2.84」となっております。

この防御率を出せる秘訣は「150km/h以上のストレート」「カーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム等の多彩な変化球」「四球を出さない精密なコントロール」とピッチャーに必要な武器を全て持っているからです!!

防御率が低いということは単純に「相手チームを抑えている」という数値になりますので「エース」である一番の要因になるんじゃないでしょうか。

私の中学時代のチームはとても弱くて、全然ストライクが入らなかったり、フォアボールで自滅したりと、なんだか「エース」とは無縁のピッチャーばかりでしたから、金子のような存在には憧れますよね。

素人レベルの野球はピッチャーがしっかりしているだけで、それなりにいい試合をしたりするもんなので、もし、金子が暇になったら我々のチームで投げてほしいんですけどねぇ・・・(笑)

オリックス金子千尋の積み重ねてきた勝利数!

「エース」であれば自然と勝ち数が増えますが、実は「援護率」も高いのです!

2010年、2014年と「最多勝」を2回獲得していますが、その獲得した裏には「援護率」も関わっているのです。

これは2014年の援護率ですが「5.14」で、これは金子が登板した時に平均して「5点」取るという指標です。

チームが5点取っても、金子が6点取られてしまったら意味がないのですが、2014年の防御率は「1.98」という数字だったので、防御率が良かった分「16勝」という勝利数をつかむことが出来ました。

2014年はチーム順位がリーグ内で「2位」と好調だった為、エースの成績とチームの打撃成績がうまく噛み合ったのでしょうね。

私としては金子が投げる際は常に「孤立無援」であるのかと勘違いしていましたが、こうやって「チーム一丸」となる場合もあるんだなーと感心しました。

オリックス金子千尋は押しも押されぬ沢村賞投手だ!

オリックス金子の実は2年連続「沢村賞」を取れる可能性があったのです!

「沢村賞」とは

登板試合数 – 25試合以上
完投試合数 – 10試合以上
勝利数 – 15勝以上
勝率 – 6割以上
投球回数 – 200イニング以上
奪三振 – 150個以上
防御率 – 2.50以下

の選考内容を多く満たすものが選ばれる賞です。

金子の2013年の成績は上記選考内容を「全て」満たす内容だったのですが、「24勝0敗」をという記録を達成した「田中将大」が居たため、受賞することが出来ませんでした(泣)

翌年の2014年は全ての項目は満たすことが出来ませんでしたが「最多勝」「最優秀防御率」を獲得したこともあり「沢村賞」を受賞することになりました。

つぎに「沢村賞」の凄さですが「300万円」が貰えます!

「5億円」貰っている金子からしたら「月のおこづかい」程度だと思うんですが、そう考えると「300万円」って少ない賞金ですよね(笑)

その「300万円」から私のように恵まれない素人野球選手に「1万円」でもいいので配布して欲しいです・・・

オリックス金子がいかにチームに貢献しているか分りましたよね?

「沢村賞」に関しては「賞をとった=大貢献」ということを覚えておいてください。

では、金子は過去の「沢村賞投手」と比較すると、どのくらいの位置になるんでしょうね?

金子の位置が気になるので、一緒に見ていきましょう!

オリックス 金子 成績 年俸

オリックス金子千尋は過去の沢村賞投手と比べてどうなんだろう?

全て僅差ですが、オリックス金子は、ダルビッシュと田中には負けてしまいますが、前田には勝利しているという結果です!

ここでは「沢村賞」獲得時の成績を比較するわけでは無く、お互いの通算成績を比較した結果を出していきます。

では、上記の選手との比較を

  • 2007年度獲得、ダルビッシュ有との比較
  • 2010、2015年度獲得、前田健太との比較
  • 2011、2013年度獲得、田中将大との比較

の順番で見ていきます。

まずは、ダルビッシュとの比較です!

2007年度獲得、ダルビッシュ有との比較

2007年から5年連続で防御率「1.00台」のダルビッシュの勝利となります。

私は「防御率至上主義」ですから「防御率」のいいピッチャーに勝利を捧げてしまうんですね・・・(汗)

・・・といった「ひいき」があっても、このダルビッシュの成績は凄くないでしょうか?

金子の通算防御率「2.84」ダルビッシュの日本球界在籍時の通算防御率「1.99」!!

という結果ですからねぇ、素直にダルビッシュの勝ちですよ。

金子も十分な防御率なんですけどね、比較する相手が強すぎました(汗)

2010、2015年度獲得、前田健太との比較

通算成績はあまり変わりないですが、変化球の多さ、コントロールの良さで金子の勝利!

通算防御率(2.39)はマエケンの方が若干いいんですが、これは金子の方が投球回数が多いのでその辺を考慮するとこれは「誤差の範囲」だという結論になりました(汗)

とすると成績に関してはほぼ同じなので、投球内容で比較してみるとマエケンは緩急を使った投球術ですが、金子は複数種類の変化球を使い分けます。

ここも同じように見えますが、金子の方が1つ1つの変化球の曲がりが大きいように見えます。

また、コントロールの良さは「投球回数÷通算与四球」の計算を使って、

金子:約4
マエケン:約4.7

という結果になりましたので、金子の方が1イニング数辺りの四球が若干少ないため、コントロールが良い、という結果になりました。

以上をもって、変化球とコントロールの質が良い、金子の勝利となりますね。

2011、2013年度獲得、田中将大との比較

「勝率10割」を達成されてしまうと、金子でも田中には負けてしまいますね・・・

金子も「援護率」が高いのである程度の「勝ち運」には恵まれているんですが、田中はそれ以上の「勝ち運」を持っているので、そうなると、勝ち目が薄くなりますね・・・

また田中は「スプリット」のキレがメジャーでも通用する程なので、金子の変化球ではやや力不足となってしまいます。

コントロールはやや金子の方が上ですが、それ以外は田中の方が優れていますね。

田中も金子と同じように「チーム状態が悪い」中で「よくここまで活躍したな、すげぇ!」と「楽天ファン」が訴えているので、その楽天ファンを称える為にここは勝ちを譲りましょう。

とまぁ、独自目線で比較してきましたが、今回比較した選手は全て「現役メジャーリーガー」なので、金子と比べてもみんな「誤差の範囲」になりますからね。

もちろん、金子も「メジャーリーガー」と比べても色あせない実力の持ち主ですからね、これからも日本球界で頑張って欲しいんですが・・・

しかしいずれかは「メジャー」に行ってしまう金子に、私からのメッセージを送りたいと思います!!

オリックス金子千尋の今後の活躍に期待!

では、日本球界に居てもらう為にメッセージを送ります。

「はっきり言いますが、メジャーに行く時期はもう過ぎてしまったと思われます。このまま日本球界に残って、まずは「200勝」投手を目指してみるのも悪くないですよ。」

「オリックスから5億円もらっていることを考えると、イチロー並みの待遇を受けていると考えても問題ありませんよね。となると、あなたがチームから離れてしまったらオリックスはますます優勝から遠ざかってしまいますよ。」

「『なんでお前は5億ももらっているのに、オリックスを優勝させられねーんだ!』なんていう文句を実際耳にしたこともあるかと思いますが、『野球はチームプレイですから』と紳士的に返答してあげてください。」

「難しいと思いますがもう一度『沢村賞』を取ってください。お願いします。」

以上になります。

やっぱり、一番に達成して欲しいのは「オリックス日本一」なんですよね。

こればっかりは金子一人での力だけではなんともならないので、チームみんなが同じ方向を向けるようにまずエースが何をするべきか考えてみてはどうでしょうか?

オリックス 金子 成績 年俸

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

「沢村賞」獲得後から調子を落としてしまった金子ですが、私の見立てでは「絶望」する内容では無く、今後も復活に向かって進んでくれると信じています。

その結果を裏付ける、沢山の素晴らしい記録を持っていますからね。

金子が復活することにより、オリックスも優勝へとグンっと近づけるはずなので、まずは目の前の1勝を重ねていって、優勝への頂へ登っていってください!

私は、イチローがいなくなったオリックスも応援していますからね!

合わせて、オリックス金子千尋選手の活躍を心から応援しております!