「打率が良い選手は、ファンから見たら本塁打王と比べれば地味な存在だけど、チームから見たらクリーンナップを任せてもらえるような存在ってことでいいのかな?」
そうですね、ヒットを打って打率を高めるのが打者の使命ですから、ヒットが打てなければホームランなんて「夢のまた夢」ですね。
あのホームラン王の「王貞治」も「ヒットの延長がホームランなんだ」と、いかにヒットを重ねて打率を高めることが重要か、との教えを説いていますが私もまったくの同感です!
つまり「打率の低い奴は、打者のあらゆる可能性を自分で潰している!」ということになると私は思っています!
「ふーん、打率が低いと『塁に出る可能性も低くなるので、その後の走塁技術を発揮することもできません』みたいな感じなのか。それじゃさ、打率が高い選手は、「打って走れる」スーパースターなの?」
うーん、走塁に関しては打者それぞれバラツキがあると思うので、何とも言えないのですが打撃に関しては「弱点が少ない選手」ということになりますね!
そんな「高打率」の打者は、投手にとって脅威となる存在ですが、果たしてどういった選手が該当するのでしょうか。
では、打率で輝くスーパースターを、野球ファンのアナタと一緒に見ていきましょうね!
目次
プロ野球の打率で輝きを放ち続けた真のSuperstar!
「落合博満」が打率でのスーパースターだと認定します!!
そんな落合の凄さと言えば、高い打率を維持する「バットコントロール」です!
内角だろうが、外角だろうが、とにかくボールをバットの芯に当てて、ヒットまたはホームランにして打率をあげていきます!
しかも落合は打つ瞬間に凄く足が開いたりして、「打撃のお手本」とはかけ離れたフォームです(汗)
こんなふざけているのにちゃんと打てている要因は、打つ瞬間に「バットのヘッドが上がっている」からです!
ボールを打つ瞬間に「手首を立てていること」が「バットのヘッドが上がっている」ということになります!!
つまり、ボールを当てた時に手首がちゃんと立っていると、バットに伝わるパワーが増して、ちゃんとボールが前へ飛ぶんですよね。
手首が下がってしまうと、パワーが半減するので内野フライなどが多くなります。
しかし落合のように足を大きく開いて打つと、自然と手首が下がってしまい、どうやってもちゃんと打てません(大汗)
こういったこともあり、中学時代には「足を開いて打つな!!」とこっぴどく「指導」を受けましたね(恐)
こんなセオリーを無視した打ち方が落合の凄味であり、高次元の「打率」を維持していた結果ではないでしょうか。
もちろん、落合のような独特な打撃フォームではなくても、セオリー通りの打撃フォームで結果を残している選手は多数います。
そんな「コツコツ」とヒットを重ねて、高い通算打率を残した選手を紹介していきますね!
プロ野球の打率で歴史に名を残す通算打率トップ3
いい意味で「地味」に打率をコツコツと積み上げた結果だと私は思っています。
そんな「隠れた名店のような」選手は
- ロッテの最強助っ人、レロン・リー
- 小さな巨人、若松勉
- 安打製造機、張本勲
まずは、レロン・リーについて見ていきましょうか!
ロッテの最強助っ人、レロン・リー
この時代特有の助っ人「苦労人」ですね・・・
リーは1977年~1987年の11年間、ロッテで活躍していました。
リーの打率は凄まじいもので、退団する1987年以外にはシーズン打率を「.300以上」にキープして、通算打率が「.320」という「歴代1位」の結果を残しました!
ただ、こういった功績の裏には悲しい出来事もありました。
1977年に打点と本塁打の2冠王となった際に新聞に「三冠王を外人に取られたら恥だ」といったようなことも書かれたらしいです(悲)
また、当時のロッテの監督である金田正一とも衝突があり、上記の成績で三冠王を逃した時に金田から「おまえが三冠王を逃したから優勝できなかった」と八つ当たりされてしまいました・・・
さらに、リーは退団まで好成績を残したのにもかからわず、ロッテの球団カレンダーやポスターにリーの写真が載ることは無かったそうです(泣)
首位打者などのタイトルは取れても、監督やチームメイト等とはコミュニケーションが取れなかったのでしょうね・・・
小さな巨人、若松勉
真面目さが結果に出たパターンですね!
若松は、現役19年間をヤクルトで過ごし、通算打率「.319」と「歴代2位」の成績を残しました。
身長が165cm程しかなく、プロ野球選手としては相当な「小柄」だったことがわかりますね。
しかし、そんな体の小ささに負けることはなく他人の何倍の練習を重ね、その結果が打率に現れるようになり、上記の通算打率を残すことになりました!
165cmといったら、私より10cm以上小さいので「お、こいつになら負けねぇなぁ」と謎の自信が出てきますね(笑)
そんな暴漢にも負けず、若松は「歴代2位」の記録を叩き出すんですからね、あと、ヤクルト一筋19年も評価するべきところですね!
若松のような男性は、やっぱり「小柄」がコンプレックスになってしまうんですかね(汗)
私は、小さい時から来る日も来る日も「牛乳」を飲んでいたら、177cmぐらいになったので、悩んでいる方は「牛乳」を飲んでみたらいかがでしょうか(笑)
安打製造機、張本勲
真の歴代1位は、張本ではないでしょうか!
張本と言えば「喝!」でお馴染みの、野球大好きおじいさん・・・
ではなく、日本を代表する「安打製造機」であり、通算打率は若松とほぼ同じ「.319」です。
何故、張本が「真」の通算打率歴代1位かといいますと、「打数」が他の選手と大きく違うんですね。
念のために説明しておきますが、「打数」と「打席数」は違いますからね。
打数とは、打席数から「四球」「死球」「犠打」を除いたものが「打数」ですよ!
そこを踏まえた上で通算打率歴代トップ3の打数を比べますと
リー:4934打数
若松:6808打数
張本:9666打数
と明らかに張本が多いんですよね。
つまり、リーと若松に張本と同じ打数を打たせても「通算打率は下がらないのか?」というところがあり、私は「打率は打てば打つほど下がる」と思っています。
結果「張本の通算打率の方が高いのではないか」という答えにたどり着きました!
今回紹介した選手は「知名度」はあまり高くないですが、打率とは、そういった「派手さ」と無縁の位置にいると私は思っているので、ある意味「妥当」な結果だということですかね。
もちろん彼らは「首位打者」を獲得したこともありますし、シーズン単位で見ても非常に優秀な選手だったということは間違いありません!
そんな彼らよりもっと凄い打率の「首位打者」がいるのはご存知でしょうか。
知っているとは思いますが、改めて凄さを実感して欲しいので、全力で紹介していきますね!
プロ野球の打率での歴代の首位打者はこいつらだ!
全員がシーズン打率「.380以上」という異常事態です・・・!
そんな常識外れの選手は、
- 虎の救世主、ランディ・バース
- 首位打者ランキング2位、3位はこの男、イチロー
- 昔ながらの粗っぽさ、山下弘
の3人になります。
ちなみに、張本勲がランキング4位だったのですが、通算打率で紹介したので、こちらでは割愛します。
では、バースから見ていきましょう。
虎の救世主、ランディ・バース
「敬遠」では打率が下がらないことを利用して・・・
バースと言えば、阪神いや日本球界で「最強」といっても過言ではない外国人選手です!
バースは1985年に、シーズン54本のホームランを打ち、残り2試合となったところで「8回」の敬遠を受けてしまいます(泣)
この敬遠の裏には「バースにストライクを投げたら罰金1000ドル」という謎のルールがあったそうです・・・(恐)
翌年の1986年、バースは敬遠された事をバネとして、シーズン打率「.389」という日本球界歴代1位の記録を出すことになりました!
バースは「敬遠サレテモ、打率ダッタラ、影響デナイヨー」と自分の野球知識をフル回転させたのに違いありません!
首位打者ランキング2位、3位はこの男、イチロー
あと1年、日本でプレイしていたら・・・
イチローと言えば、そんなに説明しなくても「すげぇ!」選手なのは、ご存知ですよね(笑)
2000年に打率「.389」の歴代2位、1994年に打率「.385」の歴代3位と、イチローは「どれだけ打率の勲章が欲しいんだ!」とツッコミを入れてたくなってしまうような成績ですね。
イチローは首位打者だけでは足らず、通算打率も凄いことになっており、なんと「.353」!!
しかしこの記録は「4000打数以上」打たないと認めてもらえず、イチローは日本球界9年間で「3619打数」ということなので、あと1年オリックスにいたら、歴史が変わっていたかもしれません!
ちなみに2016年までのメジャーでの通算打率が「.313」で、日本の歴代5位タイ(川上哲治と同じ)になるので、どこにいってもイチローは凄いんですね・・・
昔ながらの粗っぽさ、山下弘
ポンちゃんはヒロポンに悩まされ・・・
山下は戦後のプロ野球を支えた選手であり「青バットの山下」と呼ばれ、1951年に打率「.383」をマークしました。
山下は、打球を簡単にポンポン飛ばすので「ポンちゃん」という愛称で子供たちを中心に慕われていました。
ポンちゃんの母親がヒロポン中毒であることから、治療費という名目で球団から莫大なお金を借りていました(驚愕)
このお金の貸し借りにより、球団と険悪になり、ポンちゃんは他球団へ「トレード」にだされてしまいます(泣)
しかしポンちゃんはこの「トレード」に負けることもなく、最終的には通算打率「.303」という好成績で引退することになりました!
すごいですね、戦後の時代背景は・・・
なんかもっとすごいエピソードがありそうですが、私も色々と調べておきますので、楽しみにしててください(笑)
色々な時代の首位打者を紹介してきましたが、どんな時代であっても「結果を残した首位打者」というのは、存在しているんですね。
プロ野球は「過程」より「結果」が大事ですからね、酔っぱらってても「全打席ホームラン」打てば問題ないんですからね(笑)
結果と言えば、打率.300の結果を残すのは、どれだけ難しいかご存知でしょうか?
たかが打率.300、されど打率.300ですからね(汗)
では、打率.300の難しさを一緒に見ていきましょうね。
プロ野球の打率で.300という記録を残すのはこんなにも難しい!
プロ野球全体の「バランス」が取れているから、打率.300は難しいんです!!
バランスは「野球のルール」「各球団の選手層」で取っています。
急に打率.800の打者が誕生したら「あれ?野球のルールに問題あり?」「あれ?規格外の選手いるよ?」と疑問がわいてきますよね?
つまり、「規格外」の選手が誕生しない限り「ルールという手のひらの上」では、打者は「打率.300が精一杯」ということではないでしょうか!
だから我々ファンは、イチローのように打率.400に近づくと「これはすげー記録が出るぞ」と興奮してしまうんですよね!
野球ファンは「打率.300はすごい」という一種の洗脳を受けているに違いありません!!(大汗)
もしも「打率.732、201本塁打、打点411点」みたいな選手が出てきたら「不正の臭い」がプンプンしますよね(笑)
こんなシラける選手の登場よりも、今の選手が一生懸命プレイして「打率.300いったー」「打率.258だった・・・」って結果出してもらった方が観てる方は楽しいですからね。
今後も、難しい打率.300を達成する為に、選手には頑張ってもらいたいです。
で、本当に頑張って欲しいのは打率がもの凄く低い選手なんですね・・・(泣)
本当に「プロなのか?」と思わせるような選手は果たしているのか、見てみましょうか!
プロ野球の打率でほんとにプロなのか!と思わせる数字はコレ!
おい!巨人の小林!!ちゃんと打てよ!!!!
・・・すいません、熱くなってしまいました(笑)
この巨人小林の記録は2016年に出た記録でついつい見逃していたのですが、「打率.204」もちろん規定打数を打っての成績ですよ!
小林がいくら捕手の「守備要員」としても、これは「お粗末」ではないでしょうか・・・
ちなみに同じ巨人の捕手で山倉和博が1982年に「打率.196」を達成しています・・・
うーん、巨人の捕手は「低打率」でも問題ないんでしょうかね。
色々と采配に関しては考えがあると思いますけど「もう少しヒット打てよ!!」と、特に現役の小林にはゲキを飛ばしたいです(怒)
WBCの時だけ打っても意味がないですからねっ!!
まぁ、こういった打者がいるからこそ「打率.300」の打者は貴重な存在なんでしょうね(泣)
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
打率のスーパースターを紹介してきましたが、成績以外でも意外と知らないことがあったんじゃないでしょうか。
何度もいいますがプロ野球は「過程」より「結果」ですから、とりあえず結果さえだせば、万事OKですよね(笑)
これからも打率.300の壁を超えることは相当厳しいと思いますが、日本球界に打率.400打者が誕生するまで、私は長生きしたいです!
そんな歴史的瞬間に立ち会えるように、日々しっかりと生きていきたいです!!